「星をつなぐ手 桜風堂ものがたり」を読みましたよ〜。本能的に自分に自信がある人間がたくさんいればきっと世の中よくなる?と思った。【著・村山早紀】

 

 

こんにちは。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

先日、記事にした「桜風堂夢ものがたり」の別の物語を読み終えたので

感想をと思いまして。

 

 

先日の記事はこちら。

 

 

今回読んだのは「星をつなぐ手」です。

 

 

星をつなぐ手 桜風堂ものがたり [ 村山 早紀 ]
(リンクは楽天市場の商品ページになります)

 

 

 

ネタバレは少なくしたいので

読んで私が感じたことや考えたことを主に綴らせていただきます。

多少のネタバレはお許しください。

 

 

 

今回は、「桜風堂書店」を引き継いた一整くんが

「どうやって店を盛り立てようか」と考えながら少しずつ前に進んでいく話で、

最終的に有名作家さんたちの合同サイン会を桜野町全体の協力を得て

大成功させるという話になります。

 

 

個人的な意見なのですが、

この「桜風堂シリーズ」について私が一番思っているのは

「こんなのただの理想でしかない」「こんなことは現実ではあり得ない」だったりします。

 

 

1作目の「桜風堂ものがたり」の後書きで作者さん本人も、そんなことを書かれていたと記憶しています。

 

 

現実では関わっているすべての人が「利益(売上)」を求めて、

一整くんのような他所からやってきた若い人がイベントしようにも

街全体が協力なんてしないだろうし

むしろ排斥されるのが、現実だと思っています。

 

 

私自身も過疎化地域で育っており、

そのような現実を目の当たりにして来ました。

 

 

地域外から夢を見て越してきて、数年で退去した人もいるし、

地域住民に馴染めず、あまり外に出ることに抵抗を感じている人もいたくらいです。

 

 

そこで生まれ育った人間でさえも、

若いからという理由で、新しいことに挑戦することを邪魔されたり、

無償で協力してもらおうなど言うのは、甘い考えです。

 

 

これが地域の重鎮とかだと圧力で無償協力してもらうのは楽勝だったりしますが。

 

 

単純に、私は自分の生まれ育った地域が大嫌いなのですよ。

 

 

前に書いた「限界集落」の実情はこちら。

 

 

だからこそ、この「桜風堂シリーズ」に惹かれるのでしょう。

 

 

嫉妬とか妬みとか

「若いから」とか、「よそ者」とか。

 

そういった概念を一切無くして、

「地域を盛り上げよう!!」と協力し合うことができるのなら、

 

過疎化になんて悩まなくなるかもしれないし、

最終的にたくさんの利益を得られるのに、と。

 

 

実を言うと私のモットーは

「プライドがないことが、プライド」だったりします。

 

「嫉妬」「妬み」の感情は、

自分の思考を歪ませ、いいものができないと考えています。

 

 

「プライドがないことがプライド」についた書いたものはこちら。

 

 

自分が「いい」と感じたものは「いい」と伝えたいし、

「他者には他者のいいところがある」ので、そこを否定したくないし、

「私のいいところは、誰にも真似できないでしょ?」とか、

「真似したところで、中身空っぽになることがわからないのか?」と思っています。

 

 

こういった考えを持って、実家地域に住んでいたときも行動していたのですが、

まあ、受け入れられず、

親からも「商売敵を褒めるな」と怒られました。

 

 

主人からは

「貴女は本能的に、自分に自信があるからだよ」と言われました。

 

 

それを踏まえると、

この「桜風堂シリーズ」に出てくるキャラクターたちは、

いろいろ悩んだり後悔したり、やるせなくなったりもしながらも、

 

「本能的に、自分に自信がある」のではないか、と。

 

 

だからこそ、他者に対して協力するし

「今は利益が出なくても、最終的に利益が出る」ことを理解しているからこそ、

無償でも動くことができるのだと思います。

 

 

多分、「無自覚に自信を持っている人たち」が集まったら、

いろんなことがうまく行くのかもしれないな〜と。

 

 

 

他の「小説感想」はこちら。

 

 

  

  

  

 

次の雑記はこちら。

 

 

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