忘れたい辛い過去も受け入れるか見ないふりするとかして、「今の自分」を大事にしていくしかないんだな、と。【桜風堂ものがたり】【村山早紀】

 

 

こんにちは。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

先日、読んだ本を紹介します。

 

 

「桜風堂夢ものがたり(著・村山早紀)」ですよ〜。

 

桜風堂夢ものがたり [ 村山 早紀 ]

 

  

かなり前に「桜風堂ものがたり」を読んでいるのですが、

その短編集になるんですかね〜。

 

 

 

調べたら、ちゃんとした続編で「星をつなぐ手」というものがあるらしいので、

それも、今度読むつもりでいます。

 

星をつなぐ手 桜風堂ものがたり (PHP文芸文庫) [ 村山 早紀 ]

  

このシリーズは、書店員が活躍するお話なのですが、

とても面白いのですよ。

 

 

第1作の「桜風堂ものがたり」では、

主人公の一整くんに、いろいろあって、紆余曲折を経て、

「桜風堂」という田舎にある書店の店主になることで

物語が完結しております。

 

 

万引き犯を追って、その万引き犯が事故にあって、

そこから書店にクレームが殺到したりして。

 

自分は関係ないし、全く被害も受けていないし、

きちんとした情報もなくて、それが正しいとも限らないし、

ネットの悪意のある情報に踊らされて、

クレーム入れてくる、一般市民って、とても迷惑ですよね。

 

 

本来の加害者、被害者なんて関係なく、

誰もが被害者になるし、善意の悪意とでもいうのか。

 

 

やはり、自分が被害を受けていないし、

なんの関わりもないことを、とやかく言ってはいけないのだなぁ、と。

 

 

そんなことを感じた1作目でした。

 

 

 

今回読んだ「桜風堂夢ものがたり」は、

ファンタジーというか、「夢か現か」みたいな雰囲気があって、

登場したキャラクターたちの、心のうちとか、

抱えている影の部分を描いていて、しんみりした気持ちになったのですよ。

 

 

 

 

過去は変えられないけれど、

後悔していることも、

できなかったこともあったけれど、

 

それでも、過去を飲み込んで、受け入れて、

前に進まなければならない。

 

 

それは「思い出」でも「記憶」でもあるけれど、

「囚われているもの」でもあるのだと思う。

 

 

けれど、囚われているからこそ、

今の自分があるわけで、

 

なんかもう、難しいよね。

 

 

過去があるからこそ、今の自分があるけれど、

その過去は辛いし、なかった方が良かったと思うこともあるし。

 

けれど、過去がなかったら「今の自分」はいないわけで。

 

 

「こんなことを考えている自分」

「〇〇が好きな自分」

「この生き方をする自分」

 

 

その全ては、辛いとかなかった方が良かった過去があるからであって。

 

結局は受け入れるとか、見ないふりするとか、

そうやっていくしかないのだなぁ、と思います。

 

 

(追記)

「星をつなぐ手」を読みました〜。

 

 

 

 

 

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