「こうしなければならない」を「なぜ?」で考えるのが大事だと思う。【かくりよの宿飯5】【友麻蒼】
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こんにちは。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
Audibleで聴いた作品の紹介です。
こちらの「あやかしお宿に美味い肴あります。」でございます。
こちらは楽天市場の電子書籍になります。
かくりよの宿飯 五 あやかしお宿に美味い肴あります。【電子書籍】[ 友麻碧 ]
今回の「あやかしお宿に美味い肴あります。」で、
ストーリーがひと段落した感じですねえ。
ネタバレを含みますので、嫌な方は読まないでくださいね。
海坊主を鎮めるための儀式なんですが、
結局のところ、意味がなかったというか、
年月が過ぎたり、海坊主自身の事情とか心情が変化したことによって、
「前と同じではダメだった」ということなのですが。
このことで、思い出したのが、
母が「新しいものは、夜に卸してはいけない」と言っていたことですね。
幼い頃は従っていたのですが、
中学生になった時に、「なんで?」と尋ねたら「そういうものなの」と返ってきて、
しつこく尋ねたら、キレられまして。
それで「あ、これ理由がないのに言ってるんだ」と思って、
「じゃあ、守らなくていいや」となりました。
その後、たまたま読んでいた本で「夜は死者のための時間だから、夜に卸したものは死者のためのものであるので、夜に新しいものを開封してはいけないのだ」と知りました。
そこで、母に再度「夜に新しいものを卸してはいけないのは、なんで?」と聞いたら、
相変わらず「そういうものなの!」と返ってきて。
「ああ、理由を知らないのに、やってるんだ。原理も理由もないのに従わせようとしてるのか」と理解しました。
私としては、「理由もわからないのに、その行為をさせようとする輩」には従いたくないので、
自分では理由は知っていても、母の言いつけを守ことはありませんでした。
結婚した後、主人が「夜に新しいものを開封するのは、あまりしたくない」と言うので
「なんで?」と聞いたら、ちゃんと「夜は死者の時間で」という理由が返ってきたので、
我が家では、基本的には夜に新しいものを開封することはありません。
正直、理由を知ってからは、夜に開封することに抵抗はあったのですが、
理由も知らないくせに従わせようとする母にムカついていたので、目の前で開封したりしてました。
反抗期です。
このストーリーに出てくる「儀式」も、
「こうしなければならない」と言うものが先走っていて、
「なぜしなければならないのか」とか、「現在の状況はどうなっているのか」と言うのを考えるのを放棄していたのかな、と。
理由がわかると、
「じゃあ、今はどうするのがベストだろう」と言う考えに至るんですけどねぇ。
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