女性が被害者になる事件で、加害者が絶対に悪いけど、自衛も大事な部分もあるよね。【准教授・高槻彰良の推察】【1】【澤村御影】
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こんにちは。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
読書感想文です。
今回は、「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」の
「いないはずの隣人」でございます。

全体の感想はこちら。
今回は、「いないはずの隣人」の感想です。
ネタバレあるので、
嫌な方は読まないでくださいね。

では、感想です。
「いないはずの隣人」は、
まあ、単純な話、不動産屋がストーカーだったって話なんですが。
隣室が空き家なのをいいことに、
鍵を持っている不動産屋の男が、隣室に忍び込み、
音を立てたり、窓に手形付けたりして、
女性を怖がらせて、
困ったところに手を差し伸べて、つけ入ろうとする話です。
まあ、普通に気持ち悪いな、と思いながらも、
弱っている時に手を差し伸ばされると、
手を取りたくなるってのも、分かります。
これを読んでいて思ったのが、
女性の一人暮らしって、リスク高すぎじゃないか?ってことですね。
私は女性ですが、
1人暮らしはしたことがなくて。
実家暮らしからの
結婚して、主人と2人暮らしなので。
でも、世の中のあらゆる事件を聞くと、
女性の一人暮らしは大変だな、と。
3階以上に住まないと危ない、だとか。
女性向けのアパートは逆に狙われる、とか。
この「いないはずの隣人」では、
不動産屋が犯人だったって、オチだけど。
それって、女性側は、防ぎようもなくね?
無理じゃね?
もちろん、ストーカーなど、
女性が被害者になる事件に対して、
「加害者が、絶対的に悪い」ことは大前提なんですが。
昨今の女性が被害を受けている事件をネットニュースで見ていると、
「加害者が絶対的に悪いんだけど、女性側も自衛しようよ」と思う。
しかし、まあ、
自衛しないといけない危険な世の中なのも悪いし、
危険があるのが分かりきっているのに、
仕事で残業で遅くなって、夜中に1人で歩いてたりとか。
男尊女卑とか、差別とかいう以前にね。
女は、筋力とかの意味で、
ほぼ確実に男には勝てないのよ。
だから、自衛が必要なのよ。
何度も言うけど、
加害者が、絶対に悪いからね。
被害者は、悪くないよ。
だけどさ、自衛でできることはあったよね?っていう事件もあるにはあるよね。
加害者が絶対に悪だし、
被害者は、あくまで被害者だけどさ。
加害者にとっては、
自衛していない女性なんて、ただの標的だから。
加害者になるような男なんで、
言葉なんて通じないから。
法律とか倫理とか通じないから。
そういう相手に「加害者が絶対に悪い」っていう頭はないから。
と言うことを踏まえた上で、
この「いないはずの隣人」で被害者になった女性に非はあったのか、
自衛できることはあったのか、と考えると。
まあ、なかったと思う。
あったとしたら、
いつでも3回は引っ越しできる金額を貯蓄しておくことくらいじゃないかな。
でもさ。
なんで、女性がそこまでしなきゃならないの?
さっきも書いたけど、
女性は、どうしても力で男性には負けるんだ。
だから、差別とか、男尊女卑とか
そういうこと以前に、「自分を守るための行動」は絶対必要なんだよ。
女性が一人でソロキャンプしたり、
居酒屋で、お酒をたくさん飲んで酩酊状態になったりとか。
それだけで、危険が増すんだよ。
でも、それをしないだけで、危険は確実に減るじゃん。
加害者が絶対に悪いけど、
自分が被害者にならないようにする行動はした方が良いよ。
「いないはずの隣人」読んでて、
なんかもうさ。
理不尽とか、
女は、なんでこうも大変なんだ、って。
そんな言葉が浮かんだよね。
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