私が若い頃の漫画は全部手描きで手作業だから凄い技術が必要なんだよね。【有閑倶楽部】第1巻

こんにちは。

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

漫画の紹介です。

今回は一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」第1巻です。

 

図書館で借りてきました。

ストーリーの感想は後でしますが・・・。

 

初版が1982年で、私が生まれる前です。

「この漫画は、デジタルとか一才なしで自分でトーンを張ったりベタを塗ったり、全部手描きと手先の技術で完成しているんだよなぁ」というのが、1番強く抱いた感想です。

 

今は、デジタルでトーンもベタもできるし、消しゴムをかける必要もない。

デジタルは「戻る」で1つ前の作業に戻れるけれど、手書きは、描き間違えたら、ホワイトで修正で、下手したら初めから書き直し。

 

そういう時代で、漫画を描くという作業は今以上に技術が必要だったのだよな、と感慨深くなりました。

 

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私が若い頃は、漫画家さんたちがデジタルと取り入れ始めた初期の時代でして。

今のように、「すべてのことがデジタルでできる」というわけではありませんでしたが。

当時の漫画家さんたちは、手描きで完成したものをデジタルで加工したりするというのが多かったです。

 

今は、全てがデジタルで完結しますからね。

 

作画に関しても時代を感じますが、それでも「当時の漫画家さんたちの技術の高さ」も凄いです。

 

一条ゆかり『有閑倶楽部』を旅する(37) [ 太陽の地図帖編集部 ]

有閑倶楽部は「りぼん」で連載されていましたが、現在では色々な事情で掲載できないだろうなぁと言った感じです。

今だったら「青年誌」に掲載されている感じですかね。

 

ネタバレになるので、あまり詳しい内容は語りませんが。

複雑な人間の心理を捉えた描写が多いです。

単純に言えば「汚い大人たち」と「無垢で残酷な子どもの好奇心」が見事に描かれていますね。

もちろんフィクションであり、現実には絶対に起こらない出来事ですが・・・。

 

それでも、「ああ、これこそが人間という愚かな生き物だ」と納得できるものがありました。

私は30歳を過ぎてから有閑倶楽部を読みましたが、子どもの時に作品に触れていたらどう感じたのだろうか、自分でも気になります。

 

「お金持ちにはなりたいけれど、こんな人間にはなりたくない」

「この子たちみたいに、自分の思うままに自由に好きなことをしてみたい」という気持ちが入り乱れますね。

 

漫画に描かれる世界は夢と妄想が入り乱れたフィクションなので、現実には難しいというか無理なことですが、「いいなぁ」と思いを馳せながら楽しんでます。

 

泪ーruiー