あなたにとって価値があるものに自信を持ちましょう。人になにを言われようと関係ありません。③

 

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 いろいろ考えてみたのですが、一番は「美味しいもの」です。これも毒家庭で受けたトラウマからくるものなのですが、裕福だったにも関わらず、ろくにご飯を食べさせてもらった記憶がありません。両親とも自分のことや見栄を張るためにはお金を惜しまないのですが、普段の食事は満足にありませんでした。というか小学1年のときに便秘が悪化し謎の腹痛で病院に行き、検査した結果「便秘だった」という結果が出るくらい子どもに対して目が行き届いていませんでした。私だけでなく妹も同じですね。私の場合は高校生になってからは家で食事もままならないので食材を買ってきて自分で作って食べていましたが、妹は私のことも嫌っていたので作ったものには手を付けず「母が作ったもの」しか口にしません。それでもご飯を作ってくれることは少ないので、妹はお腹が空いたときは戸棚にある「〇の種」を食べていました。何年かして父が「あいつは柿の〇が好きで、よく食べてたなぁ」と言ったときには、怒りで手が震えました。食べるものがなかったから、仕方なく食べていたことに気付いていなかったのです。私は母が家事をしないことに早々に明らめをつけて自分で用意していましたが、妹はいつまでも母になにかを期待していたのでしょう。諦めきれなかったのです。そして、明らめて自分で対応してしまう私が疎ましかったのです。
 話は逸れてしまいましたが、幼少期から「美味しいもの」に縁がなかった私は、主人と出会ってから「美味しいもの」をたくさん食べさせてもらいました。外食だったり主人の手料理だったりといろいろですが、おかげで舌が肥えました。今では美味しそうなものを見るとテンションが上がります。正直に言うと実家にいたころはストレスで味覚がおかしくなっていました。
 「一番お金をかけるとしたら?」と聞かれたら、「美味しいもの!」と即答しますね。家は住めればいいし、車も走ればいいので、やっぱり美味しいものにお金をかけたいです。前に「熱海プリン」を食べるためだけに2時間かけて熱海まで行き、熱海プリン食堂でランチだけして帰ってきたこともあります。美味しいもののためには労力とお金を惜しみません。それだけ私には価値があることなのです。

 

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