「子どもを産まない」ことを前提に婚姻関係を結んでいる。 【平々凡々】

 

 

私たち夫婦は「子なし」であり、

これからも、子どもを産むつもりはありません。

 

それには、いくつかの理由があります。

 

1つは、私の疾患というか体質が遺伝する可能性が大きいことと、

現在、統合失調症を抱えて生活をしている私に子育てをすることが難しいからです。

 

社会的支援があろうとも

結局は親である私がしっかりしていないと

子どもを不幸にしてしまいます。

 

実際、自分と同じ疾患を持っている母親のもとに生まれて、

私が幸せだったかと聞かれれば、答えは否です。

 

だからこそ、私は主人と出会う前から子どもは産まないと決めていました。

むしろ、結婚もするつもりもなく、

「結婚せずに1人で生きていく」と心に決めて、

会社員をしながら副業して頑張っていたのです。

 

しかし、その頑張っていることを認めてくれる人と出会い結婚しました。

彼の家系にも遺伝性の疾患があることもあり、

夫婦というよりは「パートナー」として婚姻関係を結んだのです。

 

 

結婚して、親や親族と絶縁するまでの間は

「子どもはまだか」「早く作れ」と散々言われていましたが、

2人の間で「子どもは産まない」と決めてあったので、

ひたすら「お金ないから」と誤魔化してきました。

 

第一、自分の育った環境を考えれば、

周りに何を言われようと産む気はありません。

 

自分を虐待してきた親に、自分の子どもを任せられるわけがないのです。

 

 

あとは、金銭的な理由もあります。

 

 

親や親族と縁を切った今は、お金に困ってはいないし、

無駄な不安や心配もないので、趣味や旅行にお金を使うことができていますが、

 

親と繋がりがある頃は「何があってもいいようにお金を貯めておかなくては」と焦っていました。

 

 

母はギャンブル依存症で、父はそれを放置していて、

お金の問題全てを私たち夫婦に押し付けようとしていることが丸見えでした。

 

 

「ローンを組んで、家をリフォームして一緒に暮らす」などと言われても、

親は母の使い込みによってお金なんてないし、

父もバブル時代の成金でお金持ちだった頃の感覚が抜けておらず、

お金の使い方がおかしいので、

それらを全てなんとかしながら、子どもを育てるなどできるわけがありません。

 

 

親や親族に子どもを催促されて

「お金がないから〜」とあしらっていましたが、

それは「私たち夫婦にお金がない」のではなく「親、実家にお金がない」のであって、

夫婦2人だけであれば、それなりに貯蓄も収入もあります。

 

 

両親に対しては金銭的な懸念がとてつもなくあったので、

私自身は贅沢せず、貯め込んでいたのです。

 

 

「もっと自分にお金を使いなよ」と言われても、

親のことを放置したら、最終的なツケを払うのは結局子どもであり、

そうならないために対策するのは当然だと思っています。

 

 

正直に言えば、主人の兄弟や親にも同じような懸念があるため、

子どもを作るような余裕はないと結論が出ました。

 

 

 

それでも一番の理由は、

私自身の「統合失調症」という疾患からくる情緒の乱れなどが原因で、

「子どもを満足に育てられないから」だったりします。

 

自分が幸せと感じられない幼少期を送ってきたこともあって、

「自分の子どもにあんな思いをさせたくない」という気持ちが大きいです。

 

 

私は弱い人間なので

「母のようには絶対ならない!!」とは言い切れません。

 

 

「子どもを産まない」と選択したことで、

私と同じ思いをする子どもを増やさないことにしたのです。

 

 

 

こう言ったことを結婚する前から2人で話し合っており、

「子どもを産まない」ことを前提に婚姻関係を結んでいます。

 

お互いが納得しているし、

「産まない理由」も明確になっているので

どれだけ周囲から「子どもはまだか」「早く作れ」と言われても

適当にあしらってきました。

 

正直「うざい」「めんどくさい」という気持ちはありましたし、

何を言われても「お金ないから〜」しか返さないので、

最終的に向こうが諦めますが、次に会った時には同じことを繰り返すので、

本当に、めんどくさかったです。

 

 

正直に子どもを産まない理由を説明したところで

親や親族に原因があるので、おそらくはキレられて終わるので、

やはり延々と「お金ないから〜」と言い続けるしかありません。

 

 

絶縁した時に提出した「絶縁理由書」にこういった内容も記していますが、

彼らは納得していないでしょうね。

 

 

 

ちなみに「子どもはまだか」としつこく言われて

「お金ないから〜」と適当にあしらう私たち夫婦を、

従兄弟夫婦たち、特にお嫁さんたちはものすごい目で見ていました。

 

子どもが3人いたり、デキ婚だったり、

子どもが欲しくてもできない夫婦だったりしたので、

「なんだ、こいつ」という気持ちだったのでしょうね。

 

でも私たちだって

周囲の人たちがしつこく「子どもはまだか」なんて言ってこなければ、

そんな返答をすることはないんですよ。

 

 

私たちは、お互いの事情や「どうしたいか」を2人でとことんぶつけ合い、

話し合った上で利害が一致して結婚していて、

ある意味では「契約婚」に近いのです。

 

そう言ったことができる時点で相性はいいのでしょう。

 

 

親族の集まりでもいつも早々に退散するので、

彼らは私と主人を近づけさせないようにするんですが、

視線だけで「帰るか」「はいよ」と会話が成立して、

周囲を言いくるめてさっさと帰っていました。

 

出会って3ヶ月くらいで

「あれ、もう10年くらい一緒にいたっけ?」と錯覚するくらいなので、

やはり相性はいいんでしょうね〜。

 

運命の相手です。

 

 

 

次の「平々凡々」はこちら。

 

 

 

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