お天気と人間不信 〜誰も私を見てくれないの〜【オリジナル小説】【短編】

天気によって、気分が変わる。
「天気病み」と言うものだ。
 
正確には、天気ではなく気圧の変化に気分が左右される。
頭が重くなるし、脳も働かないし、体も重くなる。
 
雨の日は低気圧。
雨から晴れになり、低気圧が高気圧に変われば、その変化。
台風の後に一気に高気圧になれば、一気に負担がかかる。
 
風が強い日も、気圧が乱れている。
 
月の満ち欠けも反応する。
 
そんなわけで、私が「すこぶる元気な日」は滅多にない。
 
 
嫌になることもあるが、
それでも自分の体なのだから、うまく付き合っていくしかない。
 
大半の人間は「たかが天気病み」なんて言ってくれるが、
本人にとっては、かなり大変なのだ。
 
それを周りに悟らせないように、いつもと同じに見えるように努力しているし、我慢もしている。
 
天気病みは、誰にでもあるかもしれない。
けれど、その度合いは人によって違う。
 
適度な運動、ストレッチ、食生活など・・・。
気をつけていても、いまだにコントロールできていない。
 
体が重くても、頭が働かなくても、どんなに不調でも、
働かなくてはいけないし、やるべきことは何も変わらない。
 
「誰にだってある」とか「俺だって我慢して働いている」と言われると、腹が立つ。
 
 
体が辛くても、いつも通りに見せる。
それに、どれだけの努力をして要るのか、私以外は知らない。
 
周りは私のことを「健康な人」だと勘違いしている。
運動するのも、食事に気をつけるのも「体力づくり」のためではない。
 
全ては「周りと同じように生活を送るため」なのだ。
 
弱っていれば「軟弱だ」「仮病だろ」なんて笑うくせに、
私が普通であるためにしている努力は誰もみてくれない。
 
「今日はお化粧してるね」と言われるが、化粧はしていない。
血圧が下がって、顔が白くなっているだけだ。
 
 
誰も、本当の私をみてくれない。
ただ「普通であること」を望まれた。
 
ああ、だから私は他人を信じることができないのか。
 

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