孤独を好み、我が道を行くために努力している人が否定されるのは嫉妬されているから。

 

 私は「孤独な時間」が好きだ。
 幼稚園の頃から、1人で本を読んでいては先生に怒られていた。
 昔から1人でいることが多かったし、誰かと一緒にいることが苦痛でしかなかったのだが、周りの大人たちから「友だちを作りなさい」「みんなと一緒に遊びなさい」と強要され、それが正しいことだと信じてしまったのだ。
 だから私は、友だちを作らなければならないと思っていたし、みんなと一緒に遊んだりしなければならないのだと自分なりに努力をしていた。
 結局は、そのストレスが積み重なり鬱状態から不登校になった。それでも、親や周りの大人たちは私を人と関わらせようとした。不登校の原因が人間関係だと思われていたからだ。実際には「人間関係」ではなく、「人と関わること自体がストレス」だということには誰も気づいてくれなかった。

 

 高校時代の不登校、卒業してからのひきこもりニートを経て社会に出て仕事をするようになった。そこらへんの経緯などは省略するが、その過程の中で私は「人と関わることは、ただの業務だ」と思うようになり、それなりの人間関係を築けるようになった。
 ただ、人と関わることは私にとっては「ただの仕事」でしかない。本当の私はできるかぎり人と関わりたくないし、家でパソコンやネットを活用して人と関わらない仕事をしたいと考えていた。現在は、理解ある夫がいて、家で1人でパソコンに向かって仕事をしているが、昔の私は「寝ているとき以外、笑顔を張り付けて明るくふるまうこと」が日常的になっていた。
 いつも楽しそうで、なにも考えていなさそうと言われることが多かったが、実際の私は日常会話や雑談など「誰か」が近くにいるとき、話をしているときはすべて「仕事・業務」と思い演技をしていたにすぎない。その業務の中に私の感情はなにもない。
 しかし、「いつも明るい私」を気に入ってくれる人が多かったし、それが仕事や収入に反映していたので学生時代にメリットがほぼないのに「人と関わるために努力する」ことよりも気持ち的には楽だった。それでも積み重なるストレスには耐えられず、理解のある人に出会い、結婚という形で逃げたのだが…。

 

 そんなわけで、私はこうやってパソコンに向かいブログを書いたりなんだりを仕事にしている。現実に人と関わることは殆どない。SNSなどの交流は楽しいと感じるのだが、リアルの人間関係はとても疲れるのだ。
 結局のところ私は「1人でいることが好き」であり、本を読んだり図書館で勉強や仕事をしたり、朝活をしたりと「向上心」は人よりあると自負している。
 SNSなどのネットでは、同じような仲間がたくさんいるので「あの人も頑張っているから、私も頑張ろう!」とかプラスの感情が芽生えてくるし、向上心もさらにアップする。
 しかし、現実世界は真逆なのだ。

 

 人間という生き物は、なぜか「頑張っている人」を邪魔しようとする。
 否定したり、邪魔してくることはもちろんだが、図書館やカフェで1人で行くことを「男と遊んでいる」と陰口を広めたり、ネットビジネスを「変な仕事をしている」と怪しいものだと決めつけたりと、様々な邪魔が入り、私自身にマイナスの感情が芽生えてくる。とはいっても、「イライラ」が大きいので「今に見てろよ!!」というハングリー精神に変換できていたのだが、それがストレスじゃないとは言い切れない。
 あとは、私は1人でファミレスやカフェで勉強することが多かったので「友だちがいない」という陰口もあった。

 

 これらのことが、腑に落ちて開き直ることができたのは主人のおかげです。
 昔から私の周りに入り親、近所の住民、友だちに対して、新参者で第三者である主人からは「努力し続けることができる、向上心に溢れて頑張っていることに嫉妬して邪魔しているようにしか見えない」とはっきりと言ったのだ。
 そこで昔のことを思い返したり、自分なりに考えた結果、「ああ、そういうことか」と、私自身が開き直って我が道を進んで努力し続けていくことに自信を持てるようになった。
 それまでは、否定されることが大前提にあって、それに対して「はぁ?」「いつか見返してやるぜ!!」という反逆の気持ちで突き進んできたのだが、否定される理由を理解したときから気持ちが楽になりました。

 

 今では、人と関りが殆どないこと、リアルの友人関係が皆無なこと、ひきこもりなことも恥ずかしいとは思わなくなり、「仕事も家事もしてるから問題ないよね?」とハッキリ言えるようになった。
 昔は郵便ポストに「ひきこもり支援」みたいなチラシが入っていると「私だって仕事してるのに!!悔しい!!」と大泣きすることもあったのですが、今は「時代というもがわかってないな」と思えるようになったのです。
 
 他人を判断するとき、見た目も生活ぶりを見て決めつけることが多いかもしれませんが、それが正しいとは限りません。
 自分で言うのもなんですが、世の中には「収入と身なり、生活が比例していない」「仕事が好き、稼ぐのも好きだけど、ファッションにも高級品にも興味はない」「生きていけて、楽しく暮らせればOK」という変わり者もいるのです。
 
(今、私が来ているロングTシャツは袖に穴が開いてますよ。このあと、この格好のままスーパーに買い物にいきますよ)
 
 
泪-rui-