葵ちゃんは嫌なことを見ないようにしているのかな、と。【かくりよの宿飯】【あやかしお宿から攫われました。】【友麻蒼】
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こんにちは。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
audibleで聴いた作品の紹介でございます。
「かくりよの宿飯4 あやかしお宿から攫われました。」です。
相変わらず、食べ物の描写が美味しそうで、お腹が空く作品でございます。
なんで、こんな美味しそうに文章を表現できるのか。
著者である友麻蒼先生の作品、めっちゃ好きです。
今回は、親子の仲直りの話が印象的でした。
天狗親子は仲直りしたのですが、
母親から、酷い仕打ちを受けて、祖父に育てられた葵には羨ましいことだったのだろうな、と。
しかし、まあ、分かり合えない親子はいるし、
どうしようもない親も人間も、いるので、
この著者の作品は、酷い人間であっても、平和的にいい感じになる、安心して読める話だとは思います。
なんというか、葵はしっかりしすぎているというか、
「いい子」というよりは、「嫌なことを、見ないようにしているだけ」な気がします。
嫌な人間、苦手なものを見ないようにして、
嫌な相手であっても受け入れているように見えて、
実のところは相手の嫌なところを見なかったことにして、いい人であると認識して接して、
その結果、嫌な相手は毒気を抜かれて、結果的に良好な関係になる、とでもいうのか。
葵が、善人であり、いい人であることは確かなのだけど、
なんというか、そこに幼少期のトラウマがあることも、確かなのだろうと。
それに思い至った上で、ストーリーや彼女の言動や行動を振り返ったら、
なんとなく、切なくなりました。
彼女は、強いけれど、その強さの前提に弱さがあるのだな、と。
というよりも、強くならなければならない環境であっただけかな、と思いながらも、
とんでもない男である祖父は、それを理解した上で全てを仕組んだのでは、とも感じますね。
早く、続きを聴かなくてはね。
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