この作品の中で一番「純粋」なのは円生かもしれませんね。【京都寺町三条のホームズ11】【ネタバレあり感想】

 

 

こんにちは。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

「京都寺町三条のホームズ(著者・望月麻衣)」11巻

「あの頃の想いと優しい夏休み」の感想(ネタバレあり)です。

 

 

私は「オーディブル」で拝聴いたしました。

  

 

 

11巻は、振り返りというか、

番外編の要素が強い巻でして。

 

私が注目したのは「円生」ですね!

 

 

話が進むごとに円生のことが好きになってきたのですよ。

最初の頃は「ひねくれてるなぁ」「これは治らんのか?」とあまり好きではなかったんですが。

 

徐々に葵ちゃんに絆されてきてますね。

 

 

「円生の独白」で、

彼が今まで何を思い、行動してきたのが語られているのですが。

 

 

彼の葛藤とか、ツンデレなところとか、

思ってもいないことをしてしまうとか、

 

清貴に対する嫉妬とか妬みとか。

 

それをどう消化していいのか、まだわからなくてモヤモヤしているところとか。

 

 

円生って、この作品の中で一番リアルな人間って感じがしますね。

 

 

生まれる場所は、選ぶことができないんですよ。

私もそれでいろいろ苦労はしてきたし、恨むこともありました。

 

正直、今も恨んでいますよ。

 

それでも「恨んでも仕方ない」「自分のやるべきことをとにかくやっていこう」と前向きになれたのは、

本当につい最近です。

 

それに、そうなれるまでに葛藤はあったし、

怒りとかの感情が制御できなくなることもありました。

 

 

前向きになれたというよりは、

開き直った、という言葉の方が正しいですかね。

 

 

だからこそ、円生のことは応援したくなります。

あと「そうじゃ無いんだ!!」と喝を入れたくなったり、ですかね。

 

 

私の好きな言葉に「明らめる」というのがありまして。

 

明らめるとは、原因を明らかにして、

それを解決するために方法を探すという意味です。

 

それに加えて「1つの問題を解決するには1000の方法がある」という言葉も好きでして。

 

 

円生にこの言葉を送りたい!!

 

彼は視野が狭いというか、

卑屈になりすぎてしまって、人間の嫌な部分を見すぎて、

それでも綺麗でありたい自分の心と、

もう綺麗に生きていくことなどできないっていう事実(という思い込み)から、

葵ちゃんの「美しさ」に惹かれながらも怖いんだろうな〜と。

 

だから、前に進むことができない。

 

 

柳原先生は、それもわかっているんだろうなぁ、と。

 

 

清貴に預けられることになった円生は、どうなるんでしょうねぇ。

 

 

 

なんか、この作品の中で一番「純粋」なのは円生かもしれないと思えてきました。

 

 

 

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京都寺町三条のホームズ(11) あの頃の想いと優しい夏休み [ 望月麻衣 ]

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