情けは人のためならず①【オリジナル小説】【短編】

  「ねえ、どうしたの?」    柔和な笑みを浮かべて、彼女は言葉を発した。  見上げた状態で、私は彼女ではない何処かを見ている。   「こんなに傷だらけで、痛かったでしょう。手当するから待っててね」    頬にできた傷 … 続きを読む 情けは人のためならず①【オリジナル小説】【短編】