彩られた無色(オリジナル小説)

第3話 興味がないから、人の顔など覚えられない。①

  

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 仕事が終わる頃は、基本的にレジにいる。

 帰宅途中の人たちが多いからでもあるけれど、私の顔なじみになっているお客さんが多いからだ。

馴染みのお客さんといっても、女性の方が多い。

 女性店員だから男性の方が多いと思われがちだが、お店のポップを私が作っていると知った女性たちが関心を持ってくれているのだ。

 前に話を聞いたら、この近くにデザイン系の専門学校があるらしい。

生徒から話を聞いたそこの先生が来たこともあるし、学校に通って専門的な技術を学ばないかと誘われたこともある。

 プロになるつもりはないし、お金もないから断ったが、それでも頻繁に訪れてくれるし、ポップの感想を伝えてくれるので私も楽しみにしている。

 その繋がりなのか、絵本作家や漫画家、小説家という方に話しかけられたこともある。

そのときはビックリしたが、読んだことのある作家さんだったりして少しだけ嬉しかった。

 私にとっては趣味の範囲でしかないから、特別なことを学ぶ必要もないのだ。

 

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投稿者

rui@rui-world.net
主婦です。 気ままに活動しています。

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