【オリジナル小説】 都合のいい神様は存在しません。 小説

【都合のいい神様は存在しません。】 第13話

 

「ねえ、お父さん」
 
私が休学してから3日間だけ、両親は仕事を休んだ。
そんなことをしなくてもいいと言ったのだけど、2人は有給が貯まっているからと笑うだけ。
 
「なんだ?」
 
その間、久しぶりの家族旅行に出かけているのだ。
ゆっくりできるところがいいと、熱海に来ている。
 
ホテルの部屋で海を見ながら、お茶を飲んだり浜辺に行ったりと自由気ままに過ごしているのだ。
 
ルームサービスを頼んでお茶会をしているとき、疑問に思っていたことを両親にぶつけてみた。
 
「都さんって、どういう人なの?」
 
2人は顔を見合わせて、きょとんとした顔をしたと思ったら、次は笑い出した。
 
「そうねぇ。私はすごい人だなって思っているわ」
「ん~。信頼できる人だな」
 
いまいち、よくわからない答えが返ってきたけれど。
私は、もっと具体的なことが知りたいのだ。
 
そんな私の顔を見てお父さんが、少しだけ教えてくれた。
 
「都さんは、もともと俺の上司だったんだよ」
「え?」
「私の大学の先輩でもあるのよ」
 
2人が、都さんと知り合いなのはわかっていたけれど、そんな関係だったのか。
 
「で。うちの社長とは幼馴染だそうだ」
「2人ともマイペースなタイプだから、性格は合わないような気はするんだけど、相性はいいのよねぇ」
 
 
私が偶然出会った都さんが、まさか両親とかなり親しいことには驚く。
本当に世間って狭いものなのだなぁ。
 

 

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泪-rui-

主婦です。

気ままに活動しています。

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